自律神経失調症の症状

自律神経失調症になると、さまざまな身体症状が現われてきますが、精神症状が伴うことも多いものです。 そこで、身体症状精神症状の二つに分けて説明していくことにしましょう。

身体症状精神症状
 

自律神経失調症でよくある身体症状

頭痛、頭重感
ひと口に頭痛と言ってもいろいろありますが、ズキズキするように痛んだり(主に側頭部が痛みます)、 首から後頭部にかけて頭が締め付けられるように痛んだりします。 また、後頭部や頭全体が重かったり、笠でもかぶさっているような圧迫感を感じたりすることもあります。
めまい
目がぐるぐると回るようなめまいではなく、体がふらつくようなめまいです。
耳鳴り
耳の中で「ジーン」とか「ザワザワ」といった音がしたり、耳に何かが詰まっているような感覚があります。
肩こり、首のこり
肩がパンパンに張ったり、首がコチコチに凝って痛いくらいだったりします。 背中の方まで硬くなってまるで鉄板のようになっている人もいます。
動悸
緊張場面や激しい運動をしたわけでもないのに、急に動悸が激しくなります。 それに伴って息切れがすることもあります。 また、常にと言っていいくらい、動悸が気になって仕方がないという人もいます。
呼吸困難、息苦しさ
これも緊張場面や激しい運動をしたわけでもないのに、急に息苦しくなって呼吸がしづらくなることがあります。 また、日常的に息苦しいと言う人もいます。
微熱
風邪でもないのに、37度くらいの微熱が続くことがあります。 2〜3日で下がる場合は問題ありませんが、長期間続くようだったら自律神経が失調して体温調節がうまくいかなくなっていることが考えられます。
もちろん白血病など他の重篤な病気に罹っていることもありえるので、十分注意が必要です。
手足が冷える
自律神経失調症になると血液の循環が悪くなるので、夏でも手足が冷たくなったりします。 もともと女性は冷え性の人が多いものですが、自律神経失調症になると、男性でもかなり手足が冷たくなります。
手足がほてる、頭がのぼせる
手足の冷えとは反対に、手や足がほてって熱くて仕方がないという人がいます。 これも血液の循環が悪くなるために起こる症状です。 同様に、冬でも頭のほうに血液がいきすぎて、のぼせてしまうという人もいます。
手足がしびれる
これも血液の循環が悪くなるために起こるもので、手足の感覚が麻痺したようになり、じんじんとしびれることがあります。
不眠
不眠は自律神経失調症の代表的な症状の一つです。 床に入ってもなかなか寝付けない、寝ついてもすぐに目が覚めてしまう(一晩に何回も目が覚めるということもよく見られます)、眠りが浅いなどの症状があると、それが昼間の倦怠感を生み、他の症状を一層ひどくさせるという悪循環の元になります。
疲れやすい、倦怠感
自律神経失調症の人は疲労感や全身の倦怠感を訴えることも多く、 なかなか疲れが取れなかったり、ちょっとのことでも疲れを感じやすかったりします。 また、首、肩、背中が凝るだけでなく、全身の筋肉が痛むこともあり、それがだるさや倦怠感を助長することにもなります。
胃痛、胃重、吐き気、食欲不振
胃潰瘍のような病気があるわけではないのに、胃が痛んだり、張ったり、重苦しくなったりすることがあります。 また、食欲が低下し、食べると吐き気を催したりする人もいます(人によっては、食事に関係なく吐き気を感じることがあります)。
のどの異物感
食事をした時に、食べ物がのどにひっかかるような異物感を感じることがあります。 のどのイガイガが気になるという人もいます。
下痢・便秘
自律神経のバランスが悪くなると、よく下痢が続いたり、逆に便秘が続いたりすることがあります。 また、下痢と便秘を交互に繰り返すこともあります。 こういう症状が単独で起こる場合は、過敏性大腸症候群と診断されることが多いのですが、自律神経失調症の場合はこれ以外にも他の症状が見られるのが普通です。
大量に汗をかく
自律神経は発汗作用も司っていますが、自律神経のバランスが乱れると暑くもないのに大量に汗をかく人がいます。 頭や顔、胸や背中などから滝のように汗が流れ落ちて、冬でも汗で服がぐしょ濡れになったりします。 また、手のひらや足の裏だけに汗をかくという人もいます。 緊張でそうなることもありますが、自律神経失調症の場合は常に手のひらや足の裏に汗をかいていることが多いものです。

このほか人によっては、頻尿、生理不順、唾液が出すぎる、のどの渇き、皮膚のかゆみなどの症状に悩まされることもあります。


 

自律神経失調症の精神症状

 

イライラする
自律神経失調症になると、神経が過敏になり、何かとイライラしやすくなることがあります。 ちょっとしたことでカーッとしたり、日常的に理由もなくイライラしているといったことがあります。
不安感
多くの人が体の症状を気にして悲観的になります。 また、症状以外のことでも、些細なことでくよくよと悩んだり、不安になったりします。 常に漠然とした不安を感じるという人もいます。
感情が不安定になる
感情の起伏が激しくなり、怒りっぽくなったり、ひどく落ち込んだり、悲しくなって涙を流したりすることがあります。
集中力・記憶力の低下
雑念が浮かびやすくなり、何をやっても集中できないと訴える人がいます。 また、物事に集中できないために新しいことが覚えにくかったり、物忘れが多くなったと訴える人もいます。 そのために、認知症になったんじゃないかと、ひどく心配する人もいます。
やる気が出ない、無気力
意欲が低下して、何もやる気になれない、と訴える人もいます。 そういうやる気が出ない無気力な自分をダメだ、と責めてしまうこともよくあります。