症状は人それぞれ

症状は人それぞれ自律神経失調症には実にさまざまな症状があります(自律神経失調症の症状を参照してください)が、自律神経失調症になったらそのすべての症状が現われるというわけではありません。
人によって症状の出方は違うのです。 たとえば、めまいや耳鳴り、頭痛に悩まされる人もあれば、動悸や息苦しさが気になるという人もいます。
また、体の一部分に症状が出る人もいれば、体がだるいとか疲れやすいといった全身症状が現われる人もいます。 それから、こうした身体症状に加えてイライラや不安感、集中力や記憶力の低下などの精神症状を訴える人もいますし、精神症状はなく身体症状だけ現われるという人もいます。
ただ共通して言えるのは、ほとんどの人が単一の症状ではなく、いくつかの複数の症状を持っているものです。 もし症状が一つしかないのであれば、むしろ自律神経失調症と診断されることはないと言っていいでしょう。 そういう場合は、他の病名が付けられるのが普通です(たとえば、過敏性大腸症候群とか偏頭痛といった診断がくだされます)。 人によって症状の出方が異なるのは、一つにはもともとの体質が関係しています。 一般的にはその人の弱い部分に症状が出やすいと言えます。

症状は人それぞれまた、その人のライフ・スタイルや性格、心の持ち方、行動パターンなども症状の出方に影響を与えます。たとえば、発症前に不規則な生活を送っていた人は、不眠症状が出やすかったり、他人や物事に対して身構えたり緊張しやすい傾向を持った人は肩こりや動悸などの症状が出やすかったりします。 一つ付け加えておくと、ひとりの人が必ずしもずっと同じ症状のままでいるとは限りません。

動悸や息切れに悩まされていた人が、それが治まったと思ったら今度は手足のしびれが気になりだし、その次は全身が痛み出したというように、ころころと症状が変わるということもあるのです。